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先生の日記

<9月>


  

9月1日

「サイトウキネン・フェスティバル」

指揮

小澤 征爾
小澤 征爾

演奏
サイトウ・キネン・オーケストラ

合唱
東京オペラシンガーズ


スタッフ  
演出: オリヴィエ・タンボージ
装置・衣裳デザイン: フランク・フィリップ・シュレスマン
照明デザイン: ドゥエイン・シューラー

キャスト
ファルスタッフ: パオロ・ガヴァネッリ
フォード: マリーナ・メシェリアコヴァ
フェントン: グレゴリー・トゥレイ
フォード夫人(アリス): ダニエラ・デッシ
ナネッタ: マリア・ファウスタ・ガラミーニ
クイックリー夫人: バーナデッテ・マンカ・ディニッサ
ページ夫人(メグ): デボラ・ベロネージ
バードルフ: ジャン=ポール・フーシェクール
ピストル: ジョヴァンニ・フルラネット
カイウス: パオロ・バルバチーニ




「ファルスタッフ」は、
ベルディが80歳の時の最後の作品。
ならず者のファルスタッフが、
同時に2人の女性にラブレターを
出してしまうことから始まる騒動を
描いた喜劇で、
世界各地で上演されている有名な作品だ。
29日から、今日のサイトウキネンを観るために、ずっと長野県に滞在していた。

サイトウ・キネン・オーケストラは日本の代表的な音楽学校である桐朋学園の創設者のひとりであり
偉大な教育者であった故齋藤秀雄教授の没後10年にあたる1984年9月、彼の弟子である指揮者の小澤征爾と秋山和慶の呼びかけにより、齋藤の教えを受け、現在では世界各地で活躍している音楽家100余名が日本に集まりコンサートを行ったのが始まりだ。

1年に1回、松本で1ヶ月に亘り、ふれあいコンサート、オペラ、オーケストラ・・・・etc
など素晴らしいコンサートが繰り広げられる。

今日は小澤征爾指揮、オペラの公演の初日「ファルスタッフ」松本文化会館で行われるのだ。
しかも、今日は小澤の68歳の誕生日なのだ!
5時半会場。会館の中に入ると、サイトウキネングッズが沢山販売しているのにびっくり!
私も欲しい物が沢山ありすぎて・・・・・・・目移りしてしまう。
記念切手、カレンダー、CD、携帯ストラップ、プログラム・・・・etc
ついつい・・・色々と買いすぎてまった。
ふっと、隣を見ると、小澤征爾そっくりの人がいる????
弟の小沢幹雄だった。うぅ〜〜〜ん・・・とても良くにているな〜。
またまた、有名人発見!!
長野県知事「田中康夫」だ。やはり沢山の人の中でも、一際目立っている。
名前を忘れたが・・・・芸能界からも結構見えている。
さすが、初日、そうそうたる顔ぶれだ!

ホールに入り席を探したら、なんと前から5列、真ん中だ。
オペラグラスは要らないな。オーケストラの人達、オペラ歌手もよく見る事が出来る。

いよいよ6時30分開演
オーケストラボックスに小澤征爾登場
皆会場から、大きな拍手が沸き起こる。

舞台に現れたファルスタッフ役のパオロ・ガヴァネッリ歌で始まる♪
お腹の底に響く素晴らしいバリトンの声!
(50を超えるレパートリー、世界各地の歌劇場でこの声を披露している)
ファルスタッフのならず者で、おまけに女好きの太っちょで・・・と云う役にピッタリだ。
世界各国から選ばれた素晴らしいキャスト!
そして、サイトウキネンオーケストラの演奏も(世界コンクールの入賞者も沢山いる)見事で、
聴き入ってしまう・・・・・
最高のメンバーで聴く事が出来る、私が大好きなオペラ「ファルスタッフ」♪

この作品は、巨匠ヴェルディのオペラ26作中最後の作品だ。
第2作目「一日だけの王様」(1840年)の失敗以来、
喜劇に手を出さなかったヴェルディだったが、80歳にして作ったこの「ファルスタッフ」は
イタリア・オペラ史上最高の傑作となった。
ヴェルディは、「アイーダ」で管弦楽法を、「オテロ」で演劇性を突き詰め、
この「ファルスタッフ」で"劇と音楽の一体化"を完成したといわれている。


好色な悪党ジョン・ファルスタッフと、ウィンザーの陽気な女房らが繰り広げる騒動が、
綿密なアンサンブルで展開される。
また、二人の若い恋人の甘美な音楽や、妖精の場面でのロマンティックな夜の響き
従来のような劇的な大アリアこそないものの、全員のフーガによる幕切れのアンサンブル
本当に、さすが「巨匠ヴェルディ!」と思わず声を出したくなる。(円熟の筆が冴えてる・・・・・)

このヴェルディのファルスタッフの音楽を小澤はどう表現するのかな?
ちょっと楽しみにしていたのだが、期待通り、小澤は物の見事に作り出してくれたのだった!!!
カーテンコールでは、素晴らしい、そしてとても楽しいオペラに感動した観客が、
小澤を始め、豪華キャスト、スタッフ、サイトウキネンの皆に惜しみない拍手、拍手が贈られた!
そして、68歳の小澤の誕生日お祝いは舞台上ではなかったが、
皆心の中できっと「お誕生日おめでとう!」と呟いていたに違いない。


最後に、ヴェルディが80歳でファルスタッフを書き終えた時、このような別れの言葉を贈ったのだ。
"すべては終わった。
  ジョンよ。さあ行くのだ。進めるかぎり自分の道を歩んで行くのだ。
  なんともおかしなわんぱく者め。
  いつの時代でも、いかなる場所でも仮面の下のお前は本物だ。
  行け!行け!行け!歩き続けろ!さらばだ!"


ヴェルディは何十年という悲劇や労苦にさらされて老齢に達しながら、最終的には生きる事の
喜びがいかに大切なものか悟る事ができたのだろう・・・・・・
また、私達に「人生は愚かなものであり、世の中は冗談でしかないかもしれないが、
究極的には生命は喜びであり、天の恵みである」
という事をこのオペラを通して、
教えてくれているのだ。




9月10日

「えっ?!どうしよう・・・」



パソコンをやり始め1年が過ぎ、最近、色々と解ってきて楽しくなってきた。
でも・・・・・
完全なる運動不足で、体重が・・・・・・・・
今日、半年振りに体重計に乗って、もうビックリ(;゚□゚)ガーン!!
脅威の体重になっていた。
「ど、どうしよう・・・・・・・」
何か、ここの所、洋服がキツイな〜〜〜と思っていたが、こんなに太るとは( ̄_ ̄ i)タラー
もう限界だ!!!とにかく、痩せなくては駄目だ。(着れる洋服もないよ〜〜〜)

「ダイエット!」と簡単に言うが、実行するのは難しい。
ネットで検索しても、色々なダイエットのやり方が沢山あり過ぎて、読んでいる内に
イヤになってしまった・・・・
毎日、簡単に出来て、お金をかけずに健康的に痩せる方法があるのだろうか?
(あったら、どなたか・・・教えて下さ〜〜〜い)
これから前向きに、真剣にダイエットに取り組んでいかなくては・・・・・・・健康のためにも。

ホームページに「先生のダイエット日記」なんて作ったら、結構受けるかもしれないな?(笑)
?ヶ月後のスリムになった私を想像して・・・・・
さあ、明日ではなく今日から頑張らなくては!!!
(気持ちだけは焦っている私だ・・・・・)
「?月の日記」に「ダイエット成功!」を載せられるかな?!?!




9月13日

「イツァーク・パールマン日本公演」




今日、ヴァイオリン界の巨匠「イツァーク・パールマン」の演奏をサントリーホールで聴いてきた♪

以前、(何十年前?)テレビでパールマンのヴァイオリンコンチェルトを初めて聴いて・・・
もう背筋がぞくぞくして、鳥肌がたつ程感激し、それからもう大ファンになっていしまったのだ。

生で聴くのは、初めてなのでとても楽しみにしていた。
今回はピアノの「ロハン・デ・シルビァ」のピアノをバックにパールマンが、どこまでも人間味溢れ
素晴らしい音色を聴かせてくれたのだ。
とにかく、ジャンルを問わない
バロック、古典派、印象派や近代音楽そして・・・・親しみのある小品など・・・
誰にも、得て不得手があるのものだが、パールマンはどの時代の音楽も、大曲でも小曲でも、
物の見事に演奏してくれるのには脱帽だ。

小品は日によって、気分によって変えるのだ。
曲を舞台の上で、ピアノのシルビァと相談しながら決めていくのだ。
パールマンが譜面をめくりながら、首をひねりながら考えている・・・・・中々決まらない。
やっと決まると人差し指で「そう!あの曲」という感じでシルビァに話す。
二人の意見が合うとやっと演奏が始まるのだ。
観客は二人のやり取りに思わず笑ってしまった。
今日選ばれた小品は、私が以前練習していた「ハプサルの思い出」「エストレリータ」・・etc
知っている曲だけに、パールマンのアレンジの面白さ、表現の仕方、テンポの揺らし方など、
とても良い勉強になった。(決してまねは出来ないけれど・・・)

パールマンの超人的な技、聞き手の心を抉る表現・・・・
限りなく透明な真珠の様な美しい音色がサントリーホールに響き渡る♪
もう誰もが酔いしれてしまったコンサートだった・・・・・

演奏が終わり、舞台に立つパールマンとシルビァ
パールマンは松葉杖をついての挨拶だ。
(4歳の時に小児麻痺にかかり、下半身が麻痺してしまったのだ)
観客は、スタンディングオベーションで湧き上がった!

そして、アンコール曲はクライスラーの「美しきロスマリン」だった!

もう、最初から最後まで、パールマンの演奏に
すっかり、心が惑わせられてしまった私だった・・・・・・・




9月14日

「音の郵便屋さん4回目」








8月の夏祭りからまだ、3週間しか経っていないのに・・・敬老会で演奏する事になった。
蓮田園の音楽グループ「音の郵便屋さん」をはじめ私も、あまりの練習日程のなさに、
色々ぼやきながらも、最後の一週間、毎日の様に集まって練習を積んでいた。

あっという間に敬老会の日になってしまった。
なんとか、3曲「故郷」「あかとんぼ〜夕焼け小焼け」「青い山脈」と演奏が出来た・・・・・が、
皆、「ちょっと今回の出来は???」と今一歩浮かぬ顔だった。

だんだん回を重ねる度に、「こうした方がいいんじゃないか?」「あれもしよう」「これもしよう」と
どんどん欲が出てくるのだ。そして、音楽の妥協点も高くなっていくのだ。
でも・・・・
仕事だけでも大変なのに、夜遅くまで練習が続く事のメンバーの負担。
勤務で夜勤などが入り、、全員で合わせる事が出来ないもどかしさ。
とにかく、大変な仕事を持っていて演奏活動をしていくのには、みんな色々と悩みが尽きないのだ。
これから、どう活動していくか?相談をしていかなくてはいけない。

              「音の郵便屋さん」からお手紙が届いています。

「これからは、外の世界に飛び出して行きたい」ーたけし

「クリスマス会で名誉挽回!」−ウッチィー

「次回はもっとじっくり、取り組みたいです。」−みー

「オカリナにチャレンジ!!クリスマス会にGO!!」−サンちゃん

「「演奏終了の時、かっこよく決めたいな」−MARIN

「ハプニングがあったのは準備不足?それもまた、楽しかったです。」−かっちゃん

「音楽のご指導、いつもありがとうございます。敬老会では、練習と先生のお陰で、
とても良かったと思います。今後共、宜しくお願い致します。」−なおこ



返信です

「音楽好きな、とっても楽しい郵便屋さんのみんな、
忙しい中での練習!大変だったけれど・・・皆のお手紙はとっても意欲的だね!

でも、ちょっとだけ肩の力を抜いて・・・・・色々な曲にチャレンジして行こう。

おじいちゃん、おばあちゃんへ素敵な音をいっぱい届けるためにね♪

さあ、これから12月のクリスマス会に向けて無理なく一緒に進んで行こう!」−しげこ




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